2024/04/04
アクセンチュアとアドビ、マーケティング変革を加速する業界特化型の生成AIソリューションを共同開発
企業の生成AI活用は試験的導入から大規模な運用へ
アクセンチュア(NYSE:ACN)は、アドビ(Nasdaq:ADBE)との20年以上にわたる協業体制を戦略的に強化して、アドビの画像生成AIツールであるAdobe Firefly(アドビ ファイアフライ)を活用した業界特化型のソリューションを共同開発し、コンテンツサプライチェーンのさらなる変革を支援することを発表します。本協業体制の強化により、企業はパーソナライズされたコンテンツを大規模に展開させることが可能になります。
アクセンチュアは、Adobe Firefly のCustom Modelsをアクセンチュア ソングが提供するマーケティングサービスに統合します。これによって、お客様が保有するデータやクリエイティブアセット、ブランドガイドラインに基づいて独自に開発されたAIモデルの学習に必要な知見をお客様に提供します。Fireflyは安全に商用利用できるよう設計されており、Fireflyサービスのほか、Adobe Creative Cloud(アドビ クリエイティブ クラウド)やExperience Cloud(エクスペリエンス クラウド)のアプリケーションから、APIを介してアクセスすることもできます。Fireflyはブランドスタイルやデザイン言語に沿ったコンテンツを生成するため、マーケターは運用データや効果に基づいてテンプレート化されたキャンペーンを構築し、継続的な改良を加えていくことが可能になります。このアプローチによってコンテンツ作成プロセスを合理化させ、人手を要する作業の軽減が実現します。
両社で開発するソリューションは、まず小売・消費財、自動車、金融サービス、ヘルスケア業界を対象にします。本ソリューションには、アクセンチュアが持つ広範なデータ、AIエンジニアリングに関するスキルや責任あるAIの実現に向け体系化されたアプローチ、首尾一貫したブランド体験の構築支援など、さまざまなサービスが組み合わされます。さらに、アドビの生成AIを活用する広範なソリューションやお客様のシステムとも連携させることで、お客素はグローバル全体で一貫性がありつつも、各地域で共感性が高く、業界に特化したコンテンツを迅速に作成できるようになります。なお、アクセンチュアのエンジニアはAdobe Fireflyに関する知識のさらなる研鑽を重ね、生成AIキャンペーンを展開する顧客企業を強力に支援します。
アクセンチュア ソングのCEOを務めるデビッド・ドロガ(David Droga)は次のように述べています。「今日のブランドは、生成AIの試験的導入に留まらず、大きな成果を生み出す方法を模索しています。世界中のオンライン市場で製品データや画像を展開する消費財企業や、患者の安全に関するブランド基準を担保するヘルスケア企業など、広く展開可能な生成AIソリューションに対する需要は高まりを見せています。アドビとアクセンチュア ソングのテクノロジーを駆使してクリエイティビティを融合させることで、マーケターはクリエイティブ資産の開発やコンテンツサプライチェーンの変革を加速できます」
アドビとアクセンチュア、ブランドによる生成AI活用を変革
アクセンチュアの調査*1によると、経営層は生成AIの可能性に前向きで、回答者の97%が「生成AIが自社や業界に変革をもたらす」と考えています。一方、生成AIの取り組みに本格的な投資を開始したと答えたのはわずか31%でした。アクセンチュアは今後も、業務改革、組織変革、責任あるAIの導入を支援するさまざまなサービスをお客様に提供していきます。
アドビのデジタルメディア事業部門代表であるデイビッド・ワドワーニ氏(David Wadhwani)は次のように述べています。「企業は、パーソナライズされた体験を提供し顧客と繋がることができる、かつてない機会を得ています。Fireflyは、業界を牽引するアプリケーションと業務の自動化に向けたAPIを通じて、コンテンツ生成から編集、アセンブリまで、あらゆる生成機能を強化する企業向けソリューションです。アクセンチュアと共に、世界中の企業がAIの力を活用できるソリューションを作り上げ、実装できることを嬉しく思います」
アクセンチュア アドビ ビジネス グループを統括するジム・ラロンド(Jim LaLonde)は次のように述べています。「アクセンチュアのテクノロジーや業界に関する知見、そして20年以上にわたるアドビとの協業体制のもと、業界固有の生成AI機能を開発、提供し、企業から新たな価値を引き出していきます。アドビと協働し、お客様が次世代の体験を生み出すことができるよう、人材やテクノロジーへの投資を続けてまいります」
アクセンチュアのマーケティング組織内でのAdobe Fireflyの活用について
本取り組みの一環として、アクセンチュアは自社のマーケティング組織においても、創造力を高めてクリエイティブなコンテンツをより迅速に制作できるようAdobe Fireflyを活用します。アクセンチュアは、独自のブランドスタイルとデザイン言語を用いたFirefly Custom Modelを使用して、サービスを提供する19の業界ごとにコンテンツをカスタマイズします。
アクセンチュアの最高マーケティング・コミュニケーション責任者(CMO)であるジル・クレイマー(Jill Kramer)は次のように述べています。「生成AIの活用は、すでに試験的導入期から実装、価値の実現期へと移行しており、この流れはアクセンチュアも例外ではありません。マーケティングの専門家が安全な社内環境で、生成AIツールを活用しブランド資産に基づいたコンテンツの創造が可能になります。アドビとの協業により、すぐにでも世の中に展開できるマーケティング素材の作成を加速させることが叶います」
本発表は、2023年3月に発表した、アクセンチュアとアドビのコンテンツサプライチェーンに関する協業に基づき、マーケターがパーソナライズされた顧客体験を提供するためのコンテンツを、大規模、かつより効果的に作成、提供することを支援するものです。また、生成AIに関する取り組みは、2023年6月にアクセンチュアが発表したデータとAIへの30億ドルの投資の一環です。アクセンチュアではWriter.comへの投資や、世界各地での生成AIスタジオの設立、専門的なサービスなど、生成AIに関する活動を加速しており、お客様のニーズに最適化させた独自の大規模言語モデル構築を支援しています。
*1 Pulse of Change: 2024 Indexについて:2023年10月から2023年11月にかけて、20カ国19業種、さまざまな会社機能に携わる、3,400人以上の経営幹部を対象にグローバル調査を実施し、変化に対する認識とビジネスの革新的イノベーションの分析を比較。
アクセンチュアについて
アクセンチュアは、世界有数のプロフェッショナル サービス企業です。アクセンチュアは、世界をリードする企業や、行政機関をはじめとするさまざまな組織の中核にデジタル技術を実装することで、組織運営を最適化し、収益を拡大させ、また市民サービスの向上にも貢献するなど、お客様に対して目に見える成果を圧倒的な規模とスピードで創出しています。 アクセンチュアでは、優れた才能でイノベーションを主導する約742,000人もの社員が120カ国以上のお客様に対してサービスを提供しています。 また、テクノロジーが変革の成否を分ける時代において、世界中のエコシステム・パートナーとの緊密な連携を図りつつ、クラウド、データ、AIおよび業界ごとの比類のなき知見、専門知識や、グローバル規模のデリバリー能力を最適に組み合わせながらお客様の変革を支えています。アクセンチュアは、ストラテジー&コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズ、インダストリーX、ソングの領域をまたぐ、幅広いサービス、ソリューションやアセットを活用して成果につなげています。アクセンチュアでは、成功を分かち合う文化や、360度でお客様の価値創造を図ることで、長期にわたる信頼関係を構築しています。またアクセンチュアは、お客様、社員、株主、パートナー企業、社会へ提供している360度での価値創造を、自らの成功の指標としています。
アクセンチュアの詳細はwww.accenture.com/us-enを、
アクセンチュア株式会社の詳細はwww.accenture.com/jp-jaをご覧ください。
アクセンチュア ソングについて
アクセンチュア ソングは、顧客との価値ある関係を作り続けることで、お客様の成長を加速させ、企業価値の向上に貢献します。成長戦略、製品、顧客体験の設計から、テクノロジーを活用した顧客体験のプラットフォームやクリエイティブ、メディア、マーケティング戦略、さらに、キャンペーン、コンテンツ、チャネルの編成など、アイデアを生み出し、形づくるまで一貫したサービスを提供します。お客様との強い信頼関係と業界に関する卓越した知見とノウハウを掛け合わせ、絶えず変化する世の中において、想像力、テクノロジー、インテリジェンスがもたらす無限の可能性を通じて、お客様の成長を支援します。
「アドビ」について
アドビはデジタル体験を通じて世界に変革をもたらします。
アドビに関する詳細な情報は、webサイト( https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html )をご覧ください。
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【報道関係の方のお問い合わせ先】
アクセンチュア株式会社
マーケティング・コミュニケーション本部 広報室
山田 和美、吉野 淳子
Email: accenture.jp.media@accenture.com
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