アクセンチュアと大手金融機関、「アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボ 2017」の参加受付を開始

2017/05/08

アジア・パシフィック地域において、野村グループ、三井住友フィナンシャルグループを含む大手金融機関が参画するアクセラレータープログラムを通じて、フィンテック企業のサービスとビジネス開発を支援

【香港発:2017年4月18日】

アクセンチュア(NYSE:ACN)は、今年で4回目となる「アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボ(FinTech Innovation Lab Asia-Pacific)」の参加受付を開始しました。12週間にわたる本プログラムでは、黎明期・成長期にあるフィンテック企業が、大手金融機関の経営層から直接的な指導を受けることを通じて、サービスやビジネス開発の促進を支援します。参加申込は www.fintechinnovationlab.com より行うことができます。締め切りは2017年5月31日です。

アジア太平洋地域のフィンテック企業に対する投資は拡大傾向にあります。CB Insights社が提供する調査データをアクセンチュアが分析したところ、同地域における2017年第1四半期の合計投資額は11億ドルであり、グローバル全体のフィンテック企業に対する全投資額51億ドルの21%を占めていました。

アクセンチュアのシニア マネジング・ディレクターであり、アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボのエグゼクティブ・スポンサーを務めるジョン・アラウェイ(Jon Allaway)は次のように述べています。「現在、金融機関にとってフィンテックは目新しい技術や流行りの技術ではなく、業務オペレーションに標準的に組み込まれるべき技術の一つです。フィンテックのイノベーションなしに、お客様の要望やビジネスのニーズに対応することはできません。しかしながら、この分野のスタートアップ企業が金融機関の経営層から直接的な指導を得る機会は限られています。ここにアクセンチュアの先進金融テクノロジーラボの存在意義があります。」

アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボは、金融サービス領域において最先端かつ創造的破壊をもたらすテクノロジー、特にビッグデータ、アナリティクスとコグニティブ・コンピューティング、セキュリティとアイデンティティ管理、リスク管理とコンプライアンス、デジタル・マーケティングとソーシャルメディア、クラウド、ペイメント(決済)、ブロックチェーン技術、人材管理、およびIoT関連アプリケーションのサービス開発に取り組むスタートアップ企業を対象としています。

金融機関の最高技術責任者(CTO)や上位役職者によって、本プログラムに参加するフィンテック企業(最大8社)の選抜が行われた後、香港において集中的なメンタリングプログラムが実施されます。

本プログラムのパートナー金融機関は、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、オーストラリア・コモンウェルス銀行、クレディ・スイス、ゴールドマン・サックス、HSBC、J.P.モルガン、マッコーリーグループ、モルガン・スタンレー、野村グループ、ソシエテ・ジェネラル、サンライフ・フィナンシャルです。加えて、準パートナー金融機関として、中信銀行国際、中国建設銀行、マニュライフ、メイバンク、ポイント72アセットマネジメント、サイアム商業銀行、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)が参画します。

応募するフィンテック企業には、自社のテクノロジーが実際に稼働するベータ版の保有が必要です。本プログラムは2017年8月21日から開始され、選ばれたフィンテック企業には、金融機関の上位役職者やテクノロジー分野の著名起業家との出会いの場が設けられます。一連のワークショップ、パネルディスカッション、ユーザーグループセッション、人脈形成、個別会合、プレゼンテーションを通じて、フィンテック企業のテクノロジーならびにビジネス戦略の開発やその洗練化をサポートします。参加するフィンテック企業の執務スペースは、香港最大のフィンテック・コミュニティである、サイバーポート社(Cyberport)が提供します。宿泊施設については、J プラス ホテル バイ ヨー(J Plus Hotel by YOO)が提供します。本プログラム終盤の2017年11月の「デモ デー(Demo Day)」には、選ばれた参加企業が投資家や金融業界の上位役職者へのプレゼンテーションを行います。

バンクオブアメリカ・メリルリンチでアジア太平洋地域のテクノロジーとオペレーションを統括するサイモン・ルコー(Simon Lucocq)氏は次のように述べています。「このプログラムは、アジア太平洋地域のスタートアップ企業が、我々の持つ金融およびテクノロジーのノウハウに触れることができる絶好の機会です。バンクオブアメリカ・メリルリンチはグローバルな金融機関として、テクノロジー活用に向けた取り組み(具体的には、デジタル、モバイル、オンラインプラットフォーム)に30億ドルを投資しています。当社はアジア太平洋地域のスタートアップ企業を、持続可能性のある有力企業に育成する上で、重要な役割を果たすことができると考えています。」

HSBCのアジア・パシフィック地域担当の最高執行責任者(COO)であるレイモンド・チェン(Raymond Cheng)氏は次のように述べています。「HSBCは香港のフィンテック・エコシステムに積極的に参画し、体制の強化に努めています。フィンテックは重要な国際金融センターである香港の成長を支える柱の一つです。これまでの3年間で、当社は数十社のスタートアップ企業や新興テクノロジー企業の指導にあたり、フィンテック関連のサービスや商品について専門的なアドバイスを行うと同時に、銀行分野における最先端テクノロジーに関する概念実証を行ってきました。また、これらの企業と連携し、銀行業務をより高速で、使いやすく、安全なものにするための革新的な方法の提供を開始したところです。」

アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボは、アクセンチュアとニューヨーク市パートナーシップ基金(Partnership Fund for New York City)が2010年に設立した、同様のプログラムをモデルにしています。「Partnership Fund for New York City」は1億5,000万ドルの資金を擁した「Partnership for New York City」の投資部門です。アクセンチュアは、2012年にはロンドンの12行の大手銀行と共に、ロンドン市長や他の政府機関からの支援を得て、「ロンドン先進金融テクノロジーラボ」を設立しました。2014年には、香港とアイルランドのダブリンにてそれぞれ先進金融テクノロジーラボを設立しています。これまでラボに参加した企業が、本プログラム終了後に調達した資金は、全世界で4億8,000万ドルを超えています。

アクセンチュアについて

アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客様のハイパフォーマンス実現と、持続可能な価値創出を支援しています。世界120カ国以上のお客様にサービスを提供するおよそ40万1,000人の社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に取り組んでいます。
アクセンチュアの詳細はwww.accenture.comを、
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