“ひと”による“ひと”のためのテクノロジーの出現を予測――アクセンチュア調査レポート「テクノロジービジョン2017」

2017/01/27

人工知能、デジタル・エコシステム、人材のマーケットプレイスにおける “ひと”を中心としたテクノロジーの進展が、“ひと”に新たな力を与え、ビジネスや社会に変革をもたらす

【ニューヨーク発:2017年1月26日】

企業の従業員や顧客を含めた“ひと”は、テクノロジーを活用して変化を創出し、生活の質を向上させ、ビジネスや社会を変革させる力を秘めています。アクセンチュア(NYSE: ACN)は、世界のテクノロジートレンドに関する年次調査レポート「Accenture Technology Vision 2017(以下、テクノロジービジョン2017)」を発表しました。「テクノロジービジョン2017」では、ビジネスに創造的破壊をもたらすために、今後3年間で“ひと”が活用するであろう、重要なテクノロジートレンドを予測しています。

今年のレポートは、「テクノロジーを“ひと”のために」をテーマに掲げています。“ひと”の能力を最大限に発揮させるためには、ビジネスやテクノロジーのリーダーがテクノロジーを積極的にデザインし、意図する方向へと導いて行くことが欠かせません。本レポートでは、“ひと”のニーズを予測し、一人ひとりに合わせた体験を一貫して提供できる、“ひと”による“ひと”のためのテクノロジーが出現し始めているトレンドを紹介しています。

アクセンチュアの最高技術責任者(CTO)兼最高イノベーション責任者(CIO)であるポール・ドーアティ(Paul Daugherty)は次のように述べています。「テクノロジーは驚異的な速さで進化し、情報化時代の幕開け以降、最大の進化をもたらそうとしています。テクノロジーが私たちの働き方や暮らしに変革をもたらす中で、重要な社会課題が浮き彫りになるだけでなく、新たなチャンスも生まれ始めています。究極的に、“ひと”はテクノロジーを活用して意図的に自らの生活に変革をもたらすことができるようになります。これらの動きを機敏にとらえ、かつ責任ある行動を執るリーダーは、勃興する新たなテクノロジーの恩恵を確実に得ることができるでしょう。」

アクセンチュアは、「テクノロジービジョン2017」の作成にあたり、世界5,400人以上の企業や組織の上級役職者およびIT担当役員を対象に調査を実施したところ、約10分の9(86%)が「個々のテクノロジーが急速に進化する中、複数のテクノロジーが相乗効果を発揮することにより、画期的なイノベーションを生み出している」と回答しています。

「テクノロジービジョン2017」では、人工知能(AI)、インターネット・オブ・シングス(IoT)、ビッグデータやアナリティクスなどの領域におけるテクノロジーの進化を踏まえ、“ひと”の欲求やニーズに応える学習能力を持つ、まるで人間のように思考するテクノロジーを人間がどのようにデザインできるかが考察されています。こうした“ひと”を中心に考えてデザインされたテクノロジーは、企業に利益をもたらします。先進企業はテクノロジーによって製品やサービスのプロバイダーからパートナーへと進化し、社内にも変革を起こすことで、従業員や顧客を含めた“ひと”との関係性をより深化させることに目を向け始めています。

例えば、CVSヘルス社では、“ひと”を最優先に据え、ヘルスケアの向上に取り組んでいます。同社の顧客は、スマートウォッチ用モバイルアプリを使って薬を飲む時間のアラームを設定したり、処方箋を撮影して次回の処方手続きを簡便化したり、また保険証をスキャンして最新情報を医療機関に提供したりすることも可能です。ヘルスケア業界では、機械的な対応や長い待ち時間が問題視されてきましたが、CVSヘルス社のような企業が、パーソナルケアにおいて必要となる力を“ひと”に与えているだけでなく、患者と医師との関係性をも改善しているのです。

「テクノロジービジョン2017」では、今日のデジタル・エコノミーにおいて、ビジネスの成功に不可欠な5つの新たなテクノロジートレンドを定義しました。

アクセンチュアは、ビジネスと産業界に破壊的な変革をもたらす新たなテクノロジートレンドを見極めるべく、17年にわたって、あらゆる企業活動の領域に対して系統的な考察を行ってきました。今年のレポートの詳細についてはwww.accenture.com/jp-ja/insight-disruptive-technology-trends-2017を参照するか、ツイッターでハッシュタグ #TechVision2017を検索してスレッドをフォローしてください。

調査方法

毎年発表されるアクセンチュアの「テクノロジービジョン」は、アクセンチュア・テクノロジー・ラボが作成しています。今回の調査では、公的機関や民間企業、研究機関、ベンチャーキャピタル、ベンチャー企業に在籍する25名以上の有識者で構成される「テクノロジービジョン外部諮問委員会」から収集された知見を参考にしています。また、テクノロジービジョンの編纂チームが、テクノロジー分野の有識者や業界の専門家、100人近くのアクセンチュアの経営幹部に対するインタビューも実施しました。

同時に、新しいテクノロジーの採用に関する知見を得るために、アクセンチュアの調査部門が、31カ国、16の業界にわたる5,400人以上の上級役職者およびIT担当役員を対象に、主要な課題と優先的に採用、投資すべきテクノロジーについてオンライン調査を行いました。主な回答者は、年商5億ドル以上の企業の上級役職者および部門・部署の責任者であり、大多数の企業は年商60億ドル以上です。

アクセンチュアについて

アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客様のハイパフォーマンス実現と、持続可能な価値創出を支援しています。世界120カ国以上のお客様にサービスを提供する39万4,000人以上の社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に取り組んでいます。
アクセンチュアの詳細はwww.accenture.comを、
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