アクセンチュアとブロードリッジ社、欧州とアジアで業務を展開する金融機関向けに、共同で「Accenture Post-Trade Processing」の提供を開始

2013/07/30

【ロンドン、パリ発:2013年7月18日】

アクセンチュア(NYSE:ACN)とBroadridge Financial Solutions(NYSE: BR、以下ブロードリッジ社)は、欧州とアジア太平洋地域において事業を展開する金融機関に向けて、取引の後処理に伴うコスト削減、新たに適用される規制や導入されるITへの柔軟な対応を可能とし、新たな金融商品の迅速な市場投入や市場参入を支援するサービス「Accenture Post-Trade Processing」を、共同で提供することを発表しました。本サービスは、金融機関が行う支払業務、会計帳簿への記録、資産運用業務や、運営管理と統制の強化、さらにはリアルタイムなデータへのアクセスや管理会計を支え、効率的な取引の後処理とITを実現するサービスです。

Accenture Post-Trade Processingは、アクセンチュアとブロードリッジ社との戦略的協業の成果として開発されました。本サービスは、アクセンチュアが全世界50拠点以上の規模で展開するBPO(ビジネス プロセス アウトソーシング)サービスや世界の資本市場に関する知見と、ブロードリッジ社の市場を牽引する取引の後処理技術が組み合わされています。またこのサービスには、アクセンチュアの主要パートナー企業の一社であるSmartStream社が提供する、照合業務や企業における定常的な銀行取引の処理サービスなど、新たな追加機能の搭載も念頭に入れた設計がなされています。

アクセンチュアでは、本サービスの提供開始と同時に、Societe Generale Corporate & Investment Banking社(以下、SG CIB社)が、本サービスの初のクライアントとなることを発表します。SG CIB社では本サービスを、同社管理部門における証券処理の最適化と管理業務で活用する予定です。この決定の一環としてSG CIB社から、50を超える金融市場での証券処理スキルを持つ社員がアクセンチュアに加わります。

アクセンチュアのキャピタル・マーケット担当グローバル マネジング・ディレクターであるボブ ギャッチ(Bob Gach)は、「世界の投資銀行業界は、規制、市場やITに起因する事象によって、収益構造が変化する分岐点にあり、事業モデルの見直しを余儀なくされています。取引の後処理業務は、顧客サービスを維持、向上させるために極めて重要な役割を担っている一方で、銀行にとっては削減することが難しい固定費となっています。今回発表する新たなサービスは、取引の後処理における効率、拡張性の向上、および各種規制へのより柔軟な対応を実現し、金融機関がより収益性の高いサービスを中心として事業モデルを再構築し、競合する他行との差別化実現に向けた支援をするものです」と述べています。

SG CIB社の最高執行責任者(Chief Operating Officer)を務めるクリストフ ルブラン(Christophe Leblanc)氏は、「SG CIB社とアクセンチュアは、処理作業とそのコストを複数の関係機関の間で相互に分担することによって、主なサービスの産業化を進めるという、投資銀行のあるべき将来像に対して、同じビジョンを共有しています。Accenture Post-Trade Processingは、証券取引後の処理業務に新たな業界標準を確立し、顧客に最高水準のサービスを可能にする先駆的なソリューションであり、このサービスの最初のユーザーとなれたことを喜ばしく思っています」と述べています。

ブロードリッジ社の最高売上責任者(Chief Revenue Officer)を務めるスティーブ ラシオッポ(Steve Racioppo)は、「投資銀行は常に変革が求められています。新市場への参入とともに規制の変化に対応しながら、同時に顧客からのニーズに応えねばなりません。ブロードリッジ社が持つ技術を原動力とし、キャピタル・マーケット業界におけるアクセンチュアの深い知見が合わさったこのサービスは、取引の後処理の業界標準になるでしょう」と述べています。

SmartStream社の最高経営責任者(Chief Executive Officer)を務めるフィリップ シャンバダル(Philippe Chambadal)は、「市場に特化した深い知見とITが組み合わされ、複数のクライアント間でも共有可能なサービスを生み出す今回の協業は、顧客を中心として業界に変革をもたらす新たな事例となるでしょう」と述べています。

Accenture Post-Trade Processingは、現物株式、債券、手形、ワラントなどに関するアクセンチュアとブロードリッジ社の業界を牽引するノウハウを基盤とした、拡張性に富んだコスト効率の高い証券処理サービスです。このサービスは複数の金融機関による業務とコストを相互に共有、分担することにより、次のような機能を実現します。

Accenture Post-Trade Processingのマネジング・ディレクター兼 統括であるユージニオ・ボノミ(Eugenio Bonomi)は、「我々のチームは、取引の後処理の効率化に関して新たな業界基準を打ち立てることを目標としています。Accenture Post-Trade Processingは複数の金融機関において大量の取引で発生するコストを相互に分担することにより、規模の大小を問わずすべての金融機関が必要最小限の設備投資で、効率的な証券処理へのニーズを満たすことを可能にしています」と述べています。

ブロードリッジ社について

Broadridge Financial Solutions(ニューヨーク証券取引所: BR)は、世界の証券会社、銀行、ミューチュアルファンド、および債券を発行する企業を顧客とする、投資家向けコミュニケーションと技術ベースのソリューションを提供する有数のプロバイダーです。ブロードリッジ社の投資家向けコミュニケーション、証券処理、および業務アウトソーシングソリューションは、クライアントが業務インフラストラクチャへの設備投資を削減し、よりコアとなる業務に注力することを支援しています。50年におよぶ経験を持つブロードリッジ社のインフラストラクチャは北米の公開企業とミューチュアルファンドのうち90%を超える各社の委任状投票業務と共に、毎日4.5兆ドルを超える規模の確定利付債と証券取引の処理を支えています。ブロードリッジ社は13か国に約6,200名のフルタイムのアソシエイト社員を展開しています。ブロードリッジ社の詳細についてはwww.broadridge.comをご覧ください。

SmartStream社について

SmartStream社は、金融機関のミドルおよびバックエンド業務を劇的に変革する、Transaction Lifecycle Management (TLMR) ソフトウェアソリューションとマネージドサービスを提供しています。SmartStream社のソリューションは世界最大の100行の銀行のうち70行、10社の資産運用管理会社のうち8社、および10社の証券保管機関のうち8社を含む1,500社を超えるクライアントに活用されています。SmartStream社は、参照データ業務、取引処理管理、確認および照合管理、法人活動処理、費用および請求管理、現金および流動性管理、ならびにコンプライアンス関連ソリューションを含む、最も重要な取引後処理業務の効率、自動化、および統制を高めるソリューションを提供しています。これらのソリューションはそれぞれ独立して、あるいはソリューションとサービスから構成されたスイートとして利用することができ、取引あたりのコストを引き下げると共に業務リスクを軽減し、コンプライアンスを支援し、また顧客へのサービスレベル向上を実現します。SmartStream社とそのソリューションの詳細についてはwww.smartstream-stp.comをご覧ください。

アクセンチュアについて

アクセンチュアは、経営コンサルティング、テクノロジー・サービス、アウトソーシング・サービスを提供するグローバル企業です。26万6千人の社員を擁し、世界120カ国以上のお客様にサービスを提供しています。豊富な経験、あらゆる業界や業務に対応できる能力、世界で最も成功を収めている企業に関する広範囲におよぶリサーチなどの強みを活かし、民間企業や官公庁のお客様がより高いビジネス・パフォーマンスを達成できるよう、その実現に向けてお客様とともに取り組んでいます。2012年8月31日を期末とする2012年会計年度の売上高は、279億USドルでした(2001年7月19日NYSE上場、略号:ACN)。
アクセンチュアの詳細はwww.accenture.comを、
アクセンチュア株式会社の詳細はwww.accenture.com/jpをご覧ください。

【報道関係の方のお問い合わせ先】

アクセンチュア株式会社
マーケティング・コミュニケーション部
神田 健太郎
TEL: 045-330-7157(部門代表)
Email: accenture.jp.media@accenture.com