2025/12/17
アクセンチュアとアンソロピック、複数年にわたるパートナーシップを締結
業界横断でAIを活用したイノベーションと価値創出を推進
- アクセンチュアとアンソロピックは共同のビジネスグループを新設し、約3万人の専門家を育成。アンソロピックが開発した高度なAIモデルであるClaude(クロード)の大規模導入に向け、人材育成、ソリューション開発、サービス提供の体制を強化する大型投資を実施
- アクセンチュアはClaude Codeを活用したソフトウエア開発のプレミアパートナーとして、数万人の開発者がClaude Codeを活用できる体制を構築
- AIを活用したソフトウエア開発の効果測定と全社的な展開を支援する、CIO向け共同ソリューションを提供。まずは金融、ライフサイエンス、ヘルスケア、公共サービスに特化した業界別ソリューションを共同開発
【ニューヨーク発】アクセンチュア(NYSE: ACN)とアンソロピックは、企業がAIの導入を試験段階から本格展開へと迅速に移行できるよう、両社の提携範囲を拡大することを発表しました。両社は「アクセンチュア アンソロピック ビジネスグループ」を新設し、約3万人の専門家に対するClaudeのトレーニング実施を含む人材育成、ソリューション開発、サービス提供体制の整備に向けた大規模な投資を行います。また、金融、ライフサイエンス、ヘルスケア、公共サービスなど規制産業を皮切りに、CIO向けの新たな共同ソリューションの開発に着手します。
アクセンチュア 最高経営責任者(CEO)であるジュリー・スウィート(Julie Sweet)は次のように述べています。「このたびのアンソロピックとの提携拡大により、アクセンチュアは、顧客企業のAI活用を試験段階から企業変革の推進力へと進化させる取り組みを加速します。アンソロピックのClaudeの優れた機能と、アクセンチュアのAIに関する専門知識、業界および業務領域の知見を組み合わせることで、企業は、あらゆる領域に迅速かつ責任ある形でAIを組み込み、ソフトウエア開発から顧客体験に至るまで企業全体の変革を推進できます。アクセンチュアは顧客企業による新たな成長機会の創出と、AI時代におけるリーダーシップの確立を目指します」
アンソロピック CEO兼共同創業者 ダリオ・アモデイ氏(Dario Amodei)は次のように述べています。「AIは人々の働き方を大きく変革しています。企業には、最先端のAIと、それを全社規模で導入するための専門知識の両方が必要です。アクセンチュアは企業変革における知見を、そしてアンソロピックは最も高度なAIモデルを提供します。数万人規模の開発者によるClaude Codeの活用は、我々アンソロピックにとって過去最大規模の取り組みと言えます。今回新設されるアクセンチュア アンソロピック ビジネスグループは、顧客企業による高度なAIモデルの活用を支援し、大幅な生産性向上の実現を支援します」
アクセンチュア アンソロピック ビジネスグループの設立
「アクセンチュア アンソロピック ビジネスグループ」が設立されたことで、アンソロピックはアクセンチュアの戦略的パートナーの一社となります。約3万人のアクセンチュアの専門家がClaudeに関する高度な専門知識を習得し、顧客企業のシステム環境にClaudeを組み込んで全社的なAI導入を推進する体制強化を図ります。世界最大級のClaude専門家エコシステムを形成し、アクセンチュアがもつAIに関する技術力、業界および業務領域の知見、主要クラウドプロバイダーとの強固な連携体制と、アンソロピックがもつClaudeモデルとClaude Code、さらに、金融サービスやヘルスケアなど規制産業向けのガイドラインを組み合わせ、包括的なサービスを提供します。
この取り組みを通して、企業はリスクを抑えつつ、AIの本格導入を迅速に推進することができます。Claudeの専門家チームを活用することで、AIを使った変革体制をゼロから構築する必要がなく、即座に実証実験から本格展開に移行することが可能になります。
AIを活用したソフトウエア開発の大規模展開を支援するCIO向け新ソリューションを提供開始
アクセンチュアとアンソロピックは、エンジニアリング組織全体でAI導入を大規模に推進し、その価値を測定可能にする、CIO向けの新ソリューションを共同で提供します。これは両社の提携後初のサービスであり、企業のソフトウエア設計、構築、保守のあり方を体系的に変革するものです。
本ソリューションは、Claude Codeを企業のソフトウエア開発ライフサイクルの中心に据えています。アクセンチュアが有する生産性向上とROIを定量化するフレームワーク、AI活用を前提とした開発チーム向け業務フローの再設計、およびAIの進化に合わせた変革管理とトレーニングといった強みを組み合わせています。これにより、開発生産性を高め、顧客への価値を最大化し、開発サイクルを加速して新製品の市場投入にかかる期間短縮に貢献します。
Claudeは現在、数十万の企業で利用されており、Claude Codeは世界の主要企業にとって不可欠なツールです。このソリューションは、その豊富な実績を基に設計されています。ソフトウエア開発者はすでにAIによる生産性向上の恩恵を享受していますが、Claude Codeはその優位性をさらに高めます。若手開発者であっても上級レベルのコードを生成し、統合作業をより迅速に完了させ、研修にかかる期間も数か月から数週間に短縮させることが可能です。一方経験豊富な開発者は、アーキテクチャ設計、検証、戦略的監督といった高付加価値業務に注力することができます。
規制産業向けソリューションの共同開発
アクセンチュアとアンソロピックは、業界別ソリューションの共同開発も進めています。まずは、金融サービス、ライフサイエンス、ヘルスケア、公共サービスといった規制産業を対象とします。これらの業界が直面している、厳格なセキュリティとガバナンス要件を満たしながら、レガシーシステムのモダナイゼーションを図るという二重の課題の解決に寄与します。
- 金融サービス:Claudeがもつ長文かつ複雑な文書の処理機能と、アクセンチュアの規制対応に関する知見を組み合わせることで、銀行や保険会社はコンプライアンス業務を自動化し、厳格な規制やリスク環境に適応できる高い精度を確保しながら、より迅速な意思決定を可能にします。
- ヘルスケア・ライフサイエンス:アクセンチュアのライフサイエンス分野における研究開発の知見と、Claudeの分析能力を組み合わせることで、研究者は独自データの検索・解析や実験手法の設計を効率化し、治験のスピードと品質を飛躍的に高めることが可能です。
- 公共サービス:AIエージェントが、複雑な行政手続きを支援し、正確で分かりやすいサポートを市民に提供します。さらに、データプライバシーの保護と法令遵守を徹底し、誰もが安心して利用できる環境を構築します。
共通の価値観に基づく戦略的提携
今回の提携は、両社が共有する「責任あるAI」という価値観に基づいています。アンソロピックが指針として持つAIの原則と、アクセンチュアのAIガバナンスに関する専門知識を組み合わせ、透明性と説明責任を確保しながら、企業が安心してAIを活用できる仕組みを提供します。
アクセンチュアは、世界の有力企業の実践的な取り組みを支援するため、アクセンチュア・イノベーションハブのネットワークでClaudeを導入します。アクセンチュア・イノベーションハブは、セキュリティが担保されたAI共創の拠点です。顧客企業は全社変革を加速するため、AIソリューションのプロトタイプ開発からテスト、検証までを管理された環境下で実施することができます。
これにより、本番システムや機密データをリスクにさらすことなく、AIの本格導入を安全かつ迅速に進めることが可能になります。
さらに、本提携拡大の一環として、両社はアクセンチュア内に「Claudeセンター・オブ・エクセレンス」の設立に向けた共同投資を行います。この専用環境で、両社は、顧客企業固有のニーズ、業界要件、規制環境に対応した新たなAIソリューションの共同設計を推進します。
Forward-Looking Statements
Except for the historical information and discussions contained herein, statements in this news release may constitute forward-looking statements within the meaning of the Private Securities Litigation Reform Act of 1995. Words such as “may,” “will,” “should,” “likely,” “anticipates,” “aspires,” “expects,” “intends,” “plans,” “projects,” “believes,” “estimates,” “positioned,” “outlook,” “goal,” “target” and similar expressions are used to identify these forward-looking statements. These statements are not guarantees of future performance nor promises that goals or targets will be met, and involve a number of risks, uncertainties and other factors that are difficult to predict and could cause actual results to differ materially from those expressed or implied. These risks include, without limitation, that the use of AI could harm our business, damage our reputation or give rise to legal or regulatory action, as well as the risks, uncertainties and other factors discussed under the “Risk Factors” heading in Accenture plc’s most recent Annual Report on Form 10-K and other documents filed with or furnished to the Securities and Exchange Commission. Statements in this news release speak only as of the date they were made, and Accenture undertakes no duty to update any forward-looking statements made in this news release or to conform such statements to actual results or changes in Accenture’s expectations.
アクセンチュアについて
アクセンチュアは、世界有数のソリューションおよびプロフェッショナルサービス企業として、世界をリードする企業や組織の変革を支援しています。企業や組織の中核にデジタル技術を実装し、AIの力を最大限に活用して、比類なきスピードで全社規模の価値を創出しています。アクセンチュアは、約779,000人の人材、独自のアセットやプラットフォーム、そして強固なエコシステムとの連携を結集し、変革のパートナーとしてお客様を支援しています。世界で最もAIを活用し、価値創出に注力するとともに、働きがいのある企業であり続けることを最優先に掲げています。ストラテジー、コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズ、ソング、インダストリーXの領域をまたぐ体制と、深い業界知見を組み合わせたビジネスユニット「リインベンション(再創造)サービス」を通じて、お客様に革新的なソリューションとサービスを提供します。
アクセンチュアは、「テクノロジーと人間の創意工夫で、まだ見ぬ未来を実現する」というパーパスのもと、すべてのステークホルダーへ360度の価値を創造することを自らの成功の指標としています。
アクセンチュアの詳細は www.accenture.com/us-en を、
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アクセンチュア株式会社
マーケティング・コミュニケーション本部 広報室
山田 和美、 吉野 淳子
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