2025/4/17

アクセンチュア・シーメンス・ビジネス・グループを設立
エンジニアリングや製造領域の支援体制を強化

ドイツ ハノーバーメッセ2025においてシーメンスとアクセンチュア(NYSE: ACN)は、長年の提携を拡大し、アクセンチュア・シーメンス・ビジネスグループを設立します。この専任グループは、グローバル規模で製造やITに関する豊富な経験を持つ専門家7,000人で構成され、顧客企業のエンジニアリングや製造領域の変革を強力に支援します。

本グループを通じて両社は、製造業におけるバリューチェーンの自動化、インダストリアルAI(産業用AI)の導入、IoTのソフトウエア基盤であるSiemens Xceleratorといったシーメンスの強みと、アクセンチュアのデータやAIに関する知見を組み合わせたソリューションを共同開発し、顧客企業へ展開します。

シーメンスの社長兼CEOであるローランド・ブッシュ氏(Roland Busch)は次のように述べています。「このたびの提携強化により、シーメンスとアクセンチュア両社それぞれの強みを融合します。シーメンスは、技術力、データアクセス、およびソフトウエア、自動化、インダストリアルAIに関する豊富な専門知識を有しています。またアクセンチュアは、エンジニアリングおよび製造領域におけるデータやAI活用で多くの実績を有しています。本グループを通じて、あらゆる業界のお客様に対してビジネスの中心にAIを組み込み、企業活動全般の強化を支援してまいります」

アクセンチュアの会長兼CEOであるジュリー・スウィート(Julie Sweet)は次のように述べています。「エンジニアリングと製造は次なるデジタルフロンティアともいうべきイノベーションの最前線です。アクセンチュア・シーメンス・ビジネスグループは、製造業におけるバリューチェーンの自動化、データ、AIを駆使して、製造方法から製品そのものまで抜本的な変革を支援します。長年のパートナーであるシーメンスと共に、迅速に効率化を進めてコストを削減し、デジタルコアを強化することで、継続的に事業を再構築し、新たな価値を提供していきます」

実績
これまでシーメンスとアクセンチュアは、お客様にさまざまな価値を提供してきました。サプライチェーンソリューションの主要企業であるKIONに対して、全社共通の製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームとしてシーメンスのTeamcenterを導入し、コアエンジニアリングプロセスの統一および最適化を支援しました。これにより、シミュレーション機能、生成AI、モデルベースシステムエンジニアリング(MBSE)を活用して、KIONのエンジニアリングプロセスを抜本的に強化しました。

スペインの国営造船・軍事企業であるNavantiaに対しては、シーメンスのTeamcenterとCapital Logic Designerを活用した新たな製品開発プラットフォームの開発および実装を支援しました。このプラットフォームを使ってNavantiaが製造する船舶をデジタルツイン化することで、製品設計の品質を向上し、設計および製造コストを20%削減しました。

業界に特化した、拡張可能なエンジニアリング、製造、サービスソリューション
アクセンチュア・シーメンス・ビジネス・グループは、航空宇宙、防衛、自動車、消費材、電子機器、重機、産業機械、半導体、輸送などの業界に対して、ソフトウエア定義型製品および工場向けのソリューションを提供します。

本グループは、エンジニアリングおよび研究開発モデルの再構築に特化した新たなエンジニアリングサービスを提供する予定です。お客様のグローバルエンジニアリング機能センター設立を支援し、ソフトウエア定義型製品の開発を推進します。また、MBSEの使用を最適化し、自動車メーカーを対象とした両社のソフトウェア定義型自動車(SDV、ソフトウェア・デファインド・ビークル)フレームワークの導入を促進します。

シーメンスとアクセンチュアは、お客様が製造工程をリアルタイムで追跡、制御できるよう、新たな製造実行システム(MES)を実装し、その連携と移行を支援します。また、ITの原則を踏まえ、AIを活用した製造現場の運用や自動化を進めます。さらに、アクセンチュアのマネージド型の攻撃検知・対応サービス(MxDRサービス)を活用し、OTデバイスおよび重要なエンジニアリング・製造システムに対するサイバー脅威を軽減・防止します。これらのサービスには、アフターサービス、メンテナンス、修理、およびオーバーホールが含まれます。

エージェントAIを活用した製造工程の再構築
アクセンチュア・シーメンス・ビジネス・グループは、アクセンチュアで製造・物流領域の変革を支援するサービス部門であるインダストリーXが持つ専門知識を活用したサービスを提供します。お客様によるAIエージェント作成支援や、既存のエージェントや基盤モデル(例:AI Refinery for Robotics & Simulation | Accenture)のカスタマイズなど、すべてのAIコンポーネントに対してガバナンスの確保を支援します。(例:シーメンスのNXとシーメンスが買収したアルテアのエンジニアリングソフトウェアを使用したエンジニアリングに組み込まれた生成AIエージェント)

AIエージェントを活用することで、例えば設計やデザインを変更時に、その実現可能性、生産コストや性能への影響を自動的に検証することができます。これによりお客様は製品開発の効率と生産性を大幅に向上させることが可能になります。また、PLM(製品ライフサイクル管理)、産業機器の資産管理やサービス、リモート操作といった分野においてもAIエージェントを活用できます。

アクセンチュアについて
アクセンチュアは、世界有数のプロフェッショナル サービス企業です。アクセンチュアは、世界をリードするさまざまな企業や行政機関などの組織の中核にデジタル技術を実装することで、組織運営を最適化し、収益を拡大させ、また市民サービスの向上にも貢献するなど、お客様に対して目に見える成果を圧倒的な規模とスピードで創出しています。 アクセンチュアでは、優れた才能でイノベーションを主導するおよそ801,000人の社員が120カ国以上のお客様に対してサービスを提供しています。 また、テクノロジーが変革の成否を分ける時代において、世界中のエコシステム・パートナーとの緊密な連携を図りつつ、クラウド、データ、AIおよび業界ごとの比類のなき知見、専門知識や、グローバル規模のデリバリー能力を最適に組み合わせてお客様の変革を支えています。アクセンチュアは、ストラテジー&コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズ、インダストリーX、ソングの領域をまたぐ、幅広いサービス、ソリューションやアセットを活用して成果につなげています。アクセンチュアでは、成功を分かち合う文化や、360度でお客様の価値創造を図ることで、長期にわたる信頼関係を構築しています。またアクセンチュアは、お客様、社員、株主、パートナー企業、社会へ提供している360度での価値創造を、自らの成功の指標としています。
アクセンチュアの詳細は www.accenture.com/us-en を、
アクセンチュア株式会社の詳細は www.accenture.com/jp-ja をご覧ください。

シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、インダストリー、インフラストラクチャー、交通、ヘルスケアを中核事業とするテクノロジーカンパニーです。テクノロジーによってすべての人の毎日を変えることを、パーパスとして掲げています。シーメンスは、デジタルと現実世界を結び付けることで、顧客企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティの変革を加速し、工場の効率化、都市の住みやすさ、輸送のサステナビリティの強化を支援します。またシーメンスは、「We pioneer breakthroughs in healthcare. For everyone. Everywhere. Sustainably. ヘルスケアをその先へ。すべての人々へ。」が企業理念で、世界的な大手医療技術プロバイダーである上場企業Siemens Healthineersの過半数の株式を保有しています。 2024年9月30日に終了した2024年度において、シーメンス・グループの売上高は759億ユーロ、純利益は90億ユーロでした。 2024年9月30日時点の全世界の社員数は約31万2,000人です。詳しい情報は、 http://www.siemens.com/ にてご覧いただけます。

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