ポストデジタル時代の到来を迎え、パーソナライズされたリアルな体験の提供が企業に新たなビジネスチャンスをもたらす――アクセンチュア調査レポート「テクノロジービジョン2019」

2019/04/18

信頼、責任、プライバシー、セキュリティを担保しつつ、最新テクノロジーをうまく活用することが成功のカギに

アクセンチュア(NYSE: ACN)は、世界のテクノロジートレンドに関する最新の調査レポート「Accenture Technology Vision 2019(以下、テクノロジービジョン2019)」を発表しました。「テクノロジービジョン2019」では、企業は「ポストデジタル」という新たな時代に突入しており、顧客や従業員、ビジネスパートナーに対し、パーソナライズされたリアルな体験をもたらすことが可能な最新のテクノロジー群をいかに活用できるかがビジネス成功のカギを握ると予測しています。

「テクノロジービジョン2019」は、今後3年間でビジネスに大きな影響をもたらす重要なテクノロジーのトレンドを予測した年次調査レポートで、今年のテーマは「ポストデジタル時代の到来 – 次への備えはできているか(The Post-Digital Era is Upon Us – Are You Ready for What’s Next?)」です。企業は今、大きな転換期を迎えていますが、デジタル技術をうまく活用することにより、かつてないほど顧客を深く理解することが可能になるほか、消費者との接点増加や新たなパートナーエコシステムの拡大が実現できるようになります。しかし、デジタル技術自体はもはや差別化要因ではなく、ポストデジタル時代を生き抜く上で欠かせない「通行手形」のようなものと言えるでしょう。

全世界6,600人以上の企業経営層やIT担当幹部を対象にアクセンチュアが実施した同調査によると、回答者の79%が「具体的にはソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウドなどのデジタル技術は、部門ごとの導入期を経て、今では自社の技術基盤を支える中核になっている」と答えています。

アクセンチュアの最高技術責任者(CTO)兼最高イノベーション責任者(CIO)であるポール・ドーアティ(Paul Daugherty)は次のように述べています。「ポストデジタル時代の到来は、デジタル技術の終わりを意味するものではありません。むしろその逆であり、あらゆる企業がデジタル技術の特性を生かした取り組みを進める中、どうすれば他社より優位に立てるのかという新たな疑問を投げかけています。このポストデジタル時代においては、単にデジタル化を進めるだけでは十分ではありません。アクセンチュアがまとめたテクノロジービジョン2019では、有力な最新テクノロジーをうまく活用してビジネスモデルを革新し、顧客体験をパーソナライズするための方法を紹介しています。その一方で企業の経営層は、信頼や責任などに代表される人間的な価値観を重視することを一過性の取り組みとして捉えるのではなく、成功に欠かせない重要な要素であると認識する必要があります。」

ポストデジタル時代の到来

「テクノロジービジョン 2019」では、急速に進化する今日の情勢の下でビジネスの成功に不可欠な5つの最新テクノロジートレンドを定義しました。

❝DARQ❞の力(DARQ Power):”DARQ”のDNAを理解する

本レポートによると、デジタル変革の過程にある企業は、革新的なサービス、効率化、高度なパーソナライゼーションといった強みを今まさに追い求めている段階にあります。一方で、ポストデジタル時代の企業はそのはるか上を目指しており、市場そのものの仕組みを変えることで、他社を凌駕しようとしています。1つの市場から多数のカスタム市場に移行し、あらゆる瞬間にオンデマンドで対応しています。例えば、近年急速な成長を遂げている中国のECサイト「JD.com」(京東商城)は、”Toplife”と呼ばれるプラットフォームにより大々的な差別化を図っています。”Toplife”は、登録企業が独自のショッピング体験を提供する専用の店舗をECサイト上に設置することができるサービスです。登録企業は、単にEC小売りプラットフォームによるパーソナライゼーションの恩恵を受けられるだけでなく、最先端のロボティクスやドローン技術を用いて農村地域にも配達を可能とするJD.comのサプライチェーンを活用することができます。また同社は、ウォルマート(Walmart)との提携により、深セン市の実店舗において、8,000品目を超える製品を30分以内に顧客に配達するサービスを開始すると発表しています。類例のないカスタマイゼーションとスピードを提供することで、JD.comは瞬間を捉えることを可能にし、それによって新たな市場を生み出しています。

アクセンチュアは、ビジネスと産業界に破壊的な変革をもたらす新たなテクノロジートレンドを見極めるべく、約20年にわたって、あらゆる企業活動の領域に対して系統的な考察を行ってきました。今年のレポートの詳細についてはこちらを参照するか、Twitterでハッシュタグ #TechVision2019を検索してスレッドをフォローしてください。

調査方法について

毎年発表されるアクセンチュアの「テクノロジービジョン」は、アクセンチュア・ラボとアクセンチュア・リサーチが作成しています。今回の調査では、公的機関や民間企業、研究機関、ベンチャーキャピタル、ベンチャー企業に在籍する20名以上の有識者で構成される「テクノロジービジョン外部諮問委員会」から収集された知見を参考にしています。また、テクノロジービジョンの編纂チームは、テクノロジー分野の有識者や業界の専門家、アクセンチュアの経営幹部約100人に対するインタビューも実施しました。同時に、新しいテクノロジーの導入に関する実態を調査するために、アクセンチュア・リサーチが27カ国、20の業界にわたる6,672人の企業経営層およびIT担当幹部を対象に、主要な課題と優先的に導入、投資すべきテクノロジーについてオンライン調査を行いました。回答者の大多数は年間売上高60億米ドル以上の企業に所属しているCクラスの経営幹部および部門長が占めています。

アクセンチュアについて

アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客様のハイパフォーマンス実現と、持続可能な価値創出を支援しています。世界120カ国以上のお客様にサービスを提供する47万7,000人以上の社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に取り組んでいます。
アクセンチュアの詳細はwww.accenture.comを、
アクセンチュア株式会社の詳細はwww.accenture.com/jpをご覧ください。

【報道関係の方のお問い合わせ先】
アクセンチュア株式会社
マーケティング・コミュニケーション部 広報室
中野 貴徳
TEL: 045-330-7157(部門代表)
Email: accenture.jp.media@accenture.com